独立行政法人国立病院機構 北海道医療センター附属看護学校

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トップページスペシャリストインタビュー > Vol.01

専門的な知識を身に着け、指導・教育に役立てることで安全な医療の提供に繋げたい

感染管理認定看護師 三熊 有香

 私は、副看護師長として看護管理を行う中で、自らが知識をもってスタッフの指導・教育に関わるということはとても大事なことであると思います。
病棟勤務では感染症の患者様と関わる機会も多く、専門的な知識を身に着け、指導・教育に役立てることで安全な医療の提供に繋げたいと考え、感染管理認定看護師を目指すことを決めました。
認定看護師の研修期間は限られた時間の中で講義・演習・グループワーク・実習・試験と決して容易なことではありませんでしたが、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨し乗り越えることができました。
現在も感染管理についてお互い相談し合える良い関係を築いています。

院内全体を見渡し、組織横断的に動くことが求められます。

 認定看護師は実践・指導・相談の3つの役割がありますが、中でも感染管理は院内全体を見渡し、組織横断的に動くことが求められます。
各部門、現場との調整や状況把握、迅速に判断し、質の高い看護を提供すること、様々な職種、患者・家族、地域に向けての指導、院内外多数の相談に対応することが必要になります。 感染管理は一人で行えるものではなく、組織づくりが大切です。何事もチームで共有し院内全体で同じ目標に向かうことがとても大事であると感じています。

看護師は今がゴールではなく、日々学び続けることが力になると思います。

 私は国立西病院附属札幌看護学校(現:北海道医療センター附属札幌看護学校)を卒業し、北海道医療センターへ就職しました。
看護学校ではProfessionalに向けて、自ら学び続けることの大切さを教えてもらいました。看護師は今がゴールではなく、日々学び続けることが力になると思います。
キャリアアップしていくことは必ず自分自身を成長させてくれますので、皆さんも学びを続けてほしいと思います。そして、今いる仲間を大切にして下さい。 看護学校の仲間は壁にぶつかったとき、必ず助けてくれます。困難を一緒に乗り越え、成長していくことで一生の仲間になると思います。

J N Pとしてキャリアアップしたこと

診療看護師(JNP)  藤岡 純

 看護学生時代を今振り返ると、決して優秀な学生ではなかったなと少し恥ずかしくなります。そんな自分も、進学しキャリアアップすることができました。進学前から目の前の患者様にタイムリーに看護や医療を提供できるようにと考えていましたが、看護不足や、医師不足のためにそれが叶わないことや、待たせてしまうことに憤りを感じる場面もありました。
そんな思いの中、診療看護師(J N P)となって、医師の包括的な指示書を基本とし厚労省が定めた特定行為を実施できることや、大学院の教育で蓄えた医学的知識で今までよりも深く医療や看護を展開できる様なりました。
このことは、目の前の患者様に少しで早くタイムリーな医療提供に寄与できるようになっただけではなく、医師の業務負担の軽減、自分が昔抱えていた様な看護師の憤りの改善にも多少は寄与できているのではないかと考えています。

診療看護師に必要とされる7つの能力

 医師と協力して医療提供を共に行うこと、現場スタッフに勉強会や業務中のレクチャー、カンファレンス等で自分の持つ知識を提供し指導することで、同僚や後輩看護師に看護師という資格のこれからの可能性を表現できるのではないかとも思います。
診療看護師に必要とされる7つの能力(包括的な健康アセスメント能力、医療的処置マネジメント能力、熟練した看護実践能力、看護管理能力、チームワーク・協働能力、医療・保健・福祉システムの活用・開発能力、倫理的意思決定能力)を日々発揮、鍛錬して邁進しています。

心を癒すことができる看護という大きな可能性を含む仕事を一緒にしましょう。

 看護の道に進みたいと考えている後輩の皆様へ、患者様の病を治すのは医師の力が大きいかもしれませんが、しかし、その力を最大限に発揮するためには看護の力も大切な要素です。
日頃から患者様の身近な存在として患者様やその家族の病だけでなく、心を癒すことができる看護という大きな可能性を含む仕事を一緒にしましょう。いつか一緒に働ける日を待っています。